ルイヴィトンのスピーディとは|サイズ、種類、コレクションアイテムからスピーディの人気を探る
■ルイヴィトンのスピーディ とは
半世紀以上続くロングセラーアイテム ルイヴィトンのスピーディ
「ルイヴィトンのバッグ」と聞いて、みなさん何を思い浮かべますか?
ルイヴィトンには数多くのロングセラーのアイテムがありますが、
50年以上発売されているバッグとなると、そのアイテム数はごく僅かです。
そんな50年以上の歴史を持つアイテムの中で、今回は「スピーディ」について説明していきます。
スピーディの起源
創業時、トランクケースなど旅行用カバンのアトリエとして出発したルイヴィトン。
1920年代に旅行用のボストンバッグ 「Tiens tout(フランス語で全てを所持する)」 という商品を発売しました。
そして1930年代に、そのボストンバッグを日常で使用できるように、コンパクトサイズに改良されたバッグが発売されました。
「エクスプレス」 というバッグです。その 「エクスプレス」 がスピーディの原型になっています。
つまり、スピーディの起源は1930年代まで遡り、半世紀以上も発売されているトラディショナルなアイテムといえます。
スピーディの初期タイプ
発売当初、スピーディは素材をヌメ革だけ使用していました。しかし、1960年前後になると現在のモノグラムキャンバスが発売され、その後ダミエ・ダミエアズール・ヴェルニなど殆どのラインで製造されるようになりました。
ヌメ革の特徴としては、革本来の変化を楽しめるようにあえてコーティングがされていないという革質です。ただ、コーティングされていないので傷や染みは目立ちやすく、小まめな手入れが必要になります。
ヌメ革に比べて、現在のモノグラムキャンバスは軽量化とともに、外面上の経年劣化は目立ちにくいように工夫がされ、日常的に使い易いように改良がされています。
■スピーディのサイズ
サイズ展開
25センチ 横幅25センチ 高さ 19センチ マチ 15センチ
30センチ 横幅30センチ 高さ 21センチ マチ 17 センチ
35センチ 横幅35 センチ 高さ23センチ マチ 18センチ
40センチ 横幅40 センチ 高さ25 センチ マチ 19 センチ
25・30センチは、日常使いにピッタリのサイズ感ですが、35センチ以上は少し大き目のサイズになります。
日常使いの25・30センチに対して、35センチ以上の場合は手荷物が多い日帰り旅行で使うなど、シーンで使い分けてもいいかもしれません。
▼左から25、30、35、40センチとなります
サイズの見分け方
バッグのサイズは、上部にある両サイドどちらかの革タグをめくっていただくと、裏側にサイズが記載されているケースが多いです。
■スピーディの種類
ストラップ付きのスピーディ(スピーディ・バンドリエール)
スピーディの付属品は、カギ・南京錠だけになります。
しかし、2011年ごろショルダーストラップが付けれるように改良されたデザインが発売されました。
それが、スピーディ・バンドリエールです。
大きな違いはマチ部分にある、ストラップが取り付けれる金具。そして、その金具を付けるための革が貼られていることです。
本来、重たい荷物を入れた際に、手がふさがれないようにする為のストラップ付きのデザインですが、2010年後半のファッショントレンドにおいて、ミニバッグの人気とともに、25センチの小ぶりなスピーディバンドリエールの人気が出てきました。
■スピーディ・コレクション
半世紀以上において発売されるスピーディですが、シーズン毎に発表されるコレクションアイテムでもラインナップされています。
発表されるラインナップは、デザイナー・アーティストによって息吹がこめられた芸術的なアイテムばかりです。その中で、特に人気のデザインをご紹介します。
今では、どれも当時の国内定価を超える価格で流通している、入手困難なアイテムになります。
スピーディ モノグラム・グラフィティ
2001年にアメリカのアーティスト、スティーブン・スプラウスとルイ・ヴィトンがコラボレーションしたデザイン。
発売当時は日本国内でも人気を誇っていましたが、ここ最近のストリートファッションの再燃とともに市場価格も上がっているコレクションアイテムです。
また、2004年にスティーブン・スプラウスは心不全によって享年50歳という若さでこの世を去ってしまいました。その存在は、以降のコレクションアイテムにも影響を与えています。
スピーディ モノグラム・ローズ
2009年のコレクションアイテムです。当時のアーティスティックディレクターであった”マーク・ジェイコブス”が、先述したスティーブン・スプラウスへの敬意をもって、当時のデザインにインスピレーションを得てオマージュしたコレクションアイテムです。
スピーディ モノグラム・チェリー
2005年に日本の現代美術家である”村上隆”とコラボレーションをしたアイテム。
こちらもルイヴィトンの人気を国内に定着させたコレクションアイテムといえます。
村上隆とのコラボレーションは、モノグラム・パンダ、モノグラム・マルチカラーなど、数多くのアイテムを誕生させています。
スピーディ モノグラム・タッチ
2012年に発売されたスピーディ。日本の芸術家である”草間彌生(クサマヤヨイ)”とマークジェイコブスがコラボレーションをしたコレクションアイテムです。
草間彌生を象徴する水玉模様が赤や黄色など、多彩なカラーでペイントされ話題になりました。
■最後に
ルイヴィトンのロングセラーアイテム、スピーディは半世紀以上の歴史をもっています。
その中で何回も改良を重ねるとともに、多彩なアーティスト達とコラボレーションがされることで、その当時のファッションを象徴するアイコニックな存在として現在も愛されています。
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